マウリッツハイス美術館|Mauritshuis

ハーグ|オランダ
Den Haag|Nederland

マウリッツハイス美術館はもともと17世紀に貴族マウリッツの邸宅として建てられました。マウリッツの死後、マウリッツ邸は、大使邸、兵学校、ワイン貯蔵庫、図書館などさまざまな用途に使用され、最終的には、初代国王ウィリアム1世とその父の絵画コレクションを中心に1822年に美術館として会館しました。
マウリッツハイス美術館は、貴重な宝石が小さな箱にぎっしり詰まった宝石箱によくたとえられ、「国内で最も美しい建物のひとつ」と称されています。
レンブラント、フェルメール、フランス・ハルス、ヤン・ステーンなど、オランダ絵画の黄金時代といわれる17世紀の名画に出会うことができます。
2012年からは約2年にわたる大規模な修復、拡張工事で、マウリッツハイス美術館は「小さな宝石箱」のイメージを保ちつつ以前の2倍の大きさになりました。

真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)の修復


真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)は、過去に何度も修復されてきました。 わかっているだけでも、1882年の裏打ち作業、1960年、最近では1994年~1996年にかけて修復がおこなわれています。
1994年の修復過程でさまざまな新事実が判明しています。 特に、少女の向かって右端の唇に光の反射が発見されたこと、唇中央の微細な点描写がはっきりしたことなど、まるで若い女性の唇に瑞々しい潤いがよみがえったようです。
 黒い背景についても、黒い絵の具の上に濃い緑をのせ、さらにその上に有機顔料のインディゴを重ねることで、透明感と深みを出していることがわかりました。
 表面に塗られているニスは、年月が経っているため、暗くなり、白い部分は黄味がかり、本来ピンクの頬もうっすらとした茶色を帯びていました。1994年の修復では、本来の唇の反射光や、頬の色彩と透明感もよみがえったようです。

上記の画像は、1994年の修復原画をもとに作成された複製画です。
原寸大、最高品質の究極の複製画!真珠の耳飾りの少女 (青いターバンの少女)

真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)

世界の名画 ヨハネス・フェルメール作 「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」

真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)
1665年頃
キャンバスに油彩
44.5×39cm
マウリッツハイス美術館蔵
「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)は、オランダのマウリッツハイス美術館に所蔵されています。 現在、フェルメールの作品中、最も人気のあるこの作品は、1882年の競売ではあまりに傷みが激しかったため、フェルメールの作品と認知されることもなく、取引されました。この少女のまなざしは多くの人を魅了し、フェルメールの名は知らなくとも、この絵を知ってる人は多いと言えるでしょう。
この絵のターバンの青色は、フェルメールブルーと呼ばれ、私たちが思い描くフェルメールの絵画世界そのものです。
「真珠の耳飾りの少女」は「北方のモナ・リザ」と称されるほどの人気作品で、なにげに振り向いた少女の一瞬の表情を見事にとらえています。フェルメールを形容すると「時間を止めたような」というフレーズがよく使われますが、この「真珠の耳飾りの少女」はまさしく時間の静止に成功した作品と言えるかもしれません。
トレイシー・シュヴァリエの小説「真珠の耳飾りの少女」とその映画化で、この絵は前にもまして有名になりました。

「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」は、複製画も販売されています。 →詳細を見る プリハードの特許技術によって作成されたこちらの商品は、比較的安価に購入することができます。 上記の画像は、プリハード「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」ですが、こちらの画像を見る限り、1994年の修復作業より発見された特徴が見られないので、それ以前の原画をもとに作成された複製画だと思われます。

プリハード複製画の特徴

  • 特許技術 プリハード社の特許製法によって、絵画用キャンバスに直接印刷するからこそ本物と見間違う風合いが特長です。
  • 日本製の複製画として、初めてルーヴル美術館で販売されるなど、ルーブル美術館が認める最高品質の原画再現性を誇ります。
  • 日本国内美術館での展示も
    その原画色調の再現性の高さは広く認められ、山梨県立美術館のミレー「種をまく人」をはじめ、静岡県立美術館など多くの国内公立美術館で採用・展示されています。
  • 再現性については、作品を所蔵している美術館、権利取得団体、個人よりその作品の公式カラーポジフィルムまたはデジタル画像を使用し、厳密な色調校正がなされて制作されています。微妙な陰影や絵の具のひび割れまでリアルに再現されています。 その傑出した再現性は、所蔵美術館の専門家からも高く評価されています。
フェルメール「真珠の耳飾りの少女」の接写。絵具の細かいひび割れまで再現されています。た、キャンバスの風合いが感じられます。
制作順序

プリハードの特許技術

  • 絵画用キャンバスは通常麻の繊維を編みこみ作られていますが、プリハードのオリジナルキャンバスは「ビニロン」という化学繊維を使い作られています。
    ビニロン繊維は化学繊維の中でもっとも麻の繊維に近いものでビニロン繊維を用いることで、麻のキャンバスよりも強度が増しまし、強くて、たるむこと無く、複製画として最も優れた素材とされています。また、キャンバスの強度が増したことにより、大型の作品を制作することが可能となりました。
  • インクジェットのインクなど印刷インクが正確に付着するよう、プリハードのキャンバスは表面に特殊な加工を施しています。キャンバスなので紙に比べると凹凸がありますが、逆にそのことにより光の照り返しがほとんどなく、どの角度から見ても原画と同じ様な風合いを感じることができます。
    この事からプリハード世界の名画のほとんどの作品にはガラス、アクリル等は要望がない限りセットしていません。
    また、白さを際立たせる(白色度が高い)技術が特許に含まれていて、この技術により発色および色調の極めて優れた再現性を可能としています。

・特許番号:1949817号
・特許名称:布製キャンバスに印刷を施す方法

Louvreルーブル美術館展 京都市美術館

2015年 京都市美術館で「ルーブル美術館展」が開催
フェルメールの「天文学者」が初来日!

ルーブル美術館展のパンフレット

約80点の名画から、当時の世相や人々の暮らしが見えてくる。

つつましい食事をとる農民、家事にいそしむ女性、物乞いの少年、男女の恋愛模様など、人々の日々の営みを描いた絵画を「風俗画」といいます。風俗画の大きな魅力は、人々の豊かな感情が織り交ぜられ、当時の暮らしぶりが生き生きと描かれている点です。一方、現実をありのままに写し取ったように見せながら、人生の教訓を説いたり、複雑な寓意や象徴的な意味が託されたりすることもあります。日常の装いに隠された意味を読み解くのも、風俗画を見る楽しみでもあります。風俗画は長い間、取るに足らない雑多な主題の集まりとされ、名前さえも与えられていませんでした。しかし、同時代への関心が伴うにつれて、次第に絵画の重要なテーマになっていきます。ルーブル美術館展では、この用に多様に満ちたヨーロッパの風俗画の展開を、古代エジプトやギリシャの作例を起点に、16世紀初頭から19世紀半ばまでの3世紀半にわたる絵画など80点をたどります。

「ルーブル美術館展パンフレットより」

マウリッツハイス美術館|Mauritshuis

ハーグ|オランダ Den Haag|Nederland マウリッツハイス美術館はもともと17世紀に貴族マウリッツの邸宅として建てられました。マウリッツの死後、マウリッツ邸は、大使邸、兵学校、ワイン貯蔵庫、図書館などさまざまな用途に使用され、最終的には、初代国王ウ...